投稿者「民放労連スタッフ」のアーカイブ

メディア日誌 2024年7月

◆TBSは3日、東京・赤坂の同局で定例社長会見を行い、TBSラジオでCM素材が無断で差し替えられていた問題について、TBSラジオ・林慎太郎社長が謝罪した。(7月3日)


◆東京オリンピック・パラリンピックを巡る談合事件で、独占禁止法違反(不当な取引制限)に問われた広告大手「博報堂」に対し、東京地裁は11日、罰金2億円(求刑・罰金2億円)、グループ会社「博報堂DYスポーツマーケティング」前社長の横溝健一郎被告に懲役1年6月、執行猶予3年(同・懲役1年6月)の有罪判決をそれぞれ言い渡した。(7月11日)


◆テレビ東京が昨年3月28日に放送した「激録・警察密着24時!!で過剰な演出や不適切な内容があった問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は12日、放送倫理違反の疑いがあるとして、審議入りを決めた。今後、聞き取りなどを行い、取材・制作のあり方や番組内容について調査する。(7月13日)


◆日本テレビは16日、系列局での寄付金などの着服が昨年明らかになったチャリティー番組「24時間テレビ」の制作発表記者会見を開き、再発防止策を実施した上で、8月31日~9月1日に放送するなどと説明した。(7月18日)


◆ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんの死去を巡り、5月に制作経緯の調査結果を公表した日本テレビは22日、漫画や小説など原作をドラマ化する際は、原則として放送の1年前には原作側と基本合意するよう努めるといったドラマ制作の新たな指針を発表した。(7月22日)


◆23日夜、テレビ朝日でCMが放送できないトラブルが発生した。同社が詳しい状況を調べている。同社によると、番組の放送は続いたが、CMが放送できず「機器の不具合によりコマーシャルが送出できない状況となっております」とのテロップを表示した。(7月24日)

メディア日誌 2024年6月

◆日本テレビ制作のドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家、芦原妃名子さんの死去を巡り、原作を出版した小学館は3日、社内の特別調査委員会(委員長・福田博章同社常務取締役)の報告書を公表した。「日本テレビ側が原作者の意向を代弁した小学館の依頼を素直に受け入れなかったことが第一の問題であるように思われる」と指摘した。(6月3日)


◆テレビ東京は3日、番組「激録・警察密着24時!!」で不適切な表現が確認された問題で、放送当時の制作局長を減給、番組プロデューサーを出勤停止5日の懲戒処分にしたと発表した。石川一郎社長は役員月額報酬の30%、加藤正敏常務(制作担当)は同10%をそれぞれ2カ月自主返上する。(6月3日)


◆インターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」は10日、ドイツで開催予定の欧州サッカー選手権(UEFA EURO 2024)全51試合を無料で生中継すると発表した。衛星放送のWOWOWでも放映するが、全試合を無料で見られるのはアベマだけだという。(6月10日)


◆NHK経営委員会の古賀信行委員長は11日、報道陣の取材に応じ、稲葉延雄会長ら執行部とガバナンス(企業統治)などの重要事項に関して定期的に議論する会議体を同日付で設置したことを明らかにした。(6月11日)


◆読売テレビ放送は18日、定年を現在の60歳から65歳へ引き上げると発表した。2024年9月1日から適用する。少子高齢化の進展に伴い、高年齢層の活躍が必要と判断した。これまで60歳の定年後は非正規で再雇用していた。(6月18日)


◆TBSラジオは19日、複数の番組で2022年4月から今月中旬まで、広告主に無断でCMの内容を差し替えて放送していたと発表した。営業担当者が「CMが社内の考査を通らないと困る」と独断で行い、広告主の指定通りのCMが放送されたとする書類を偽造していたという。(6月19日)


◆放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は19日までに、昨年3月放送のテレビ東京の番組「激録・警察密着24時!!」を審理すると決めた。逮捕の場面などを放送された会社役員らが、番組は逮捕された4人のうち3人が不起訴になった事実に言及せず、過度なナレーションで4人の名誉を著しく傷つけたなどとして申し立てていた。(6月19日)


◆東京メトロポリタンテレビジョン(MX)は19日、佐藤真紀執行役員(56)が同日付で社長に就任したと発表した。同社によると、在京テレビ局で女性が社長に就くのは初めて。(6月20日)


◆NHKは25日、2023年度決算を発表した。一般企業の売上高に当たる事業収入は前年度比433億円減の6531億円にとどまった。事業支出も同34億円減だが、6668億円で事業収入を上回り、136億円の赤字決算となった。赤字決算は1989年度以来34年ぶり。(6月25日)

メディア日誌 2024年5月

◆米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日、ソニーグループが米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントと共同で、米映画・テレビ大手パラマウント・グローバルに260億ドル(約4兆円)規模の買収案を提示したと報じた。(5月2日)


◆群馬テレビは1日、地方テレビ局の経営状況が厳しくなる中、ジャーナリストの鈴木哲夫氏ら有識者による第三者委員会の初会合を開き、8月までに経営改革構想をまとめると決めた。武井和夫前社長は「ニュースなんか一つも流さなくていい」と発言するなど、過度の経費削減と頻繁な人事異動で労組と対立し、2023年12月に解職されていた。(5月1日)


◆NHKにインターネット業務を「必須業務」として義務づける放送法改正案が7日、衆院本会議で与党などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。同法案では、受信者の契約の公平性を保つため、コンテンツの内容と費用負担について、放送とネットで原則同一とする。今国会で成立すれば2025年春以降に適用される見通しとなる。(5月7日)


◆TBSテレビは13日、米ブルームバーグと経済・金融分野のニュース配信などで提携すると発表した。共同ブランドの新たな経済ニュースサービスを2024年秋から提供する予定。地上波のニュースに加えて、独自の記事や動画を制作し、ブルームバーグのコンテンツと共に配信する。経済分野の報道を手厚くする狙いだ。(5月13日)


◆文部科学省は21日までに、中教審特別部会がまとめた教員確保策を巡り、公立学校教員の給与体系を「“定額働かせ放題”ともいわれる枠組み」と報道したNHKに対し、矢野和彦初等中等教育局長名で「中教審の議論の内容に触れない一面的な報道」だと抗議する文書を出し、ホームページに掲載した。(5月21日)


◆日本音楽著作権協会(JASRAC)は22日、2023年度に著作物使用料を最も多く分配した国内作品は人気音楽ユニットYOASOBIの「アイドル」だったと発表した。ビルボードのグローバルチャート(米国除く)で日本語曲として初の1位を獲得するなど、世界中で親しまれ、音楽配信やカラオケで広く支持された。(5月22日)


◆テレビ東京は28日、昨年3月28日に放送した「激録・警察密着24時!!」で不適切な内容が複数あったとして、公式サイトなどで謝罪した。(5月28日)

メディア日誌 2024年4月

◆テレビ朝日は1日、2023年度の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)がNHKと民放キー局の中で、各時間帯で首位となり、2年連続で「三冠」を達成したと発表した。(4月1日)


◆テレビジャーナリズムの萎縮を防ぐことを目的とした市民グループ「テレビ輝け!市民ネットワーク」が8日、テレビ朝日HDに対し、政治家らによる報道への介入防止策などを、同社の定款に追加するよう求める株主提案を行った。(4月8日)


◆放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会は17日までに、兵庫県の自治体の元課長が不正行為をしたとする報道を巡り、サンテレビ(神戸市)のニュース番組「キャッチ+」を審理すると決めた。(4月17日)


◆NHKは17日、今年10月に23年ぶりに基本給を底上げするベースアップ(を実施することを明らかにした。管理職以外の業務職約5800人の基本給を平均で1.92%、月額6500円引き上げる。(4月17日)


◆5月にフランスで開催するカンヌ国際映画祭で、スタジオジブリが「名誉パルムドール」を受賞することが決まった。同映画祭が17日、発表した。同賞の団体への授与は初めて。(4月18日)


◆ドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家芦原妃名子さんの死去を巡り、ドラマを制作した日本テレビは22日の定例記者会見で、社内特別調査チームが、再発防止の知見を得るため、同作以外に日テレが漫画からドラマ化した作品の原作者や脚本家、監督らからも広くヒアリングを進めていることを明らかにした。(4月22日)


◆日本記者クラブは24日、2024年度の日本記者クラブ賞を共同通信社客員論説委員の後藤謙次氏(74)に贈ると発表した。特別賞は、選挙演説中の首相にやじを飛ばした市民が警察に排除された問題を検証した北海道放送「ヤジ排除取材班」と、生まれつき目の見えない女性らの家族に寄り添ったテレビ静岡「イーちゃんの白い杖」取材班を選んだ。(4月24日)

メディア日誌 2024年3月

◆テレビ東京は6日、系列局のテレビ北海道(札幌市)、テレビせとうち(岡山市北区)と合同で放送システムを遠隔監視する実証実験を始めると発表した。テレビ北海道が開発したシステムを活用する。テレ東がテレビ北海道とテレビせとうちの放送状況を同時に監視できるかを検証し、業務効率化につなげる。(3月6日)


◆毎日放送(大阪市)は6日、和歌山県沖での番組ロケ中に遊漁船が揺れ40代スタッフが、全治2カ月の腰椎(ようつい)圧迫骨折と診断されたと発表した。事故の直後、社員のディレクターが海上保安庁に乗船人数を実際より少なく偽って報告していたことも明らかにした。(3月7日)


◆優れた科学技術映像を推薦する「科学技術映像祭」の文部科学大臣賞に、BSテレビ東京が2023年10月4日に放送した「居間からサイエンス 〜地球誕生の謎に迫る!地下2600キロの大発見」が選ばれた。同賞の研究・技術開発部門で受賞した。BSテレ東の番組の受賞は10年ぶり。(3月11日)


◆NHK経営委員会は12日、任期満了で2月末に退任した前経営委員長森下俊三氏(78)の後任に、野村ホールディングス名誉顧問の古賀信行氏(73)を選出した。委員長代行は弁護士の榊原一夫氏(65)が選任された。(3月12日)


◆世界平和統一家庭連合(旧統一教会)がテレビ番組で名誉を毀損されたとして、出演した紀藤正樹弁護士と、番組を放送した読売テレビに計2200万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(堂薗幹一郎裁判長)は13日、請求を棄却した。(3月13日)


◆日本テレビ系で放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった問題で、日本テレビの石沢顕社長は25日の会見で、ドラマ制作の経緯を調べる特別調査の内容を5月にも公表することを明らかにした。(3月25日)


◆NHKは26日、能登半島地震を受けて、衛星放送の空きチャンネルを使って、金沢放送局が石川県域向けの放送を継続するため、総務大臣に認定の申請をしたと発表した。(3月26日)


◆一般社団法人「日本アニメフィルム文化連盟」(東京)は27日、アニメ業界で働く人の半数が月225時間以上の長時間労働をしているとする、働き方に関するアンケート結果を発表した。厚生労働省の2023年の調査では、パートタイムではない労働者の平均は月163.5時間で、同連盟はアニメ業界の労働時間は「非常に長く、異常ともいえる」としている。(3月27日)

メディア日誌 2024年2月

◆能登半島地震の一部の被災地では停電で中継局の電波が出せず、地上波放送が一時見られなくなった。このため、NHKは衛星放送の再編で空いたBS3チャンネルで、金沢放送局の総合テレビのほぼ全ての番組を流している。中継局は20日余で復旧したが、被災地ではケーブルテレビの利用も多く、回線が切断された地域もあり、3チャンネルでの放送を続けている。(2月3日)


◆映画やドラマの脚本家らで作る「日本シナリオ作家協会」は4日、日本テレビ系「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんが死去したことを巡り、「小説や漫画等を脚本化させていただく際の原作者と脚本家の関わり方などに関して敬意や配慮を欠いた動画を配信したことにつき、深くお詫び申し上げます」と公式サイトで謝罪した。 (2月4日)


◆群馬テレビと同社労働組合は7日、組合が不当労働行為で群馬県労働委員会に救済を申し立てていた問題で、和解したと発表した。業務向上などを考えた人員配置・人事異動の適正化や半年に1回程度の労使間の意見交換などの覚書を同日、締結した。組合は救済申し立てを8日に取り下げる。(2月7日)


◆政府は9日、NHKの2024年度の収支予算と事業計画を閣議決定し、通常国会に提出した。今年度内の承認を目指す。昨年10月に受信料を値下げした影響で、事業収支は570億円の赤字を見込んでおり、2年連続の赤字予算となる。(2月9日)


◆かんぽ生命保険の不正販売報道を巡りNHK経営委員会が2018年、当時のNHK会長を厳重注意した問題で、経営委の議事の録音データ開示を命じた東京地裁判決を受け、原告団は21日、「控訴することなく速やかに司法判断に従うべきだ」などとする申し入れ書をNHKに提出した。(2月21日)


◆日本テレビは22日、小学館の漫画が原作で、4月から放送予定だった連続ドラマの制作を見送ると明らかにした。「小学館と協議した結果」としている。日テレ制作のドラマを巡っては、漫画「セクシー田中さん」(小学館)を原作にした昨年10~12月放送の同名ドラマについて、原作者の芦原妃名子さんと制作サイドの間に見解の相違があったとされている。(2月22日)


◆電通が27日発表した2023年の日本の総広告費は、前年比3.0%増の7兆3167億円だった。新型コロナウイルスの影響が収束したことで、旅行関連やイベント開催についての広告が増加し、前年に続いて過去最高を更新した。(2月27日)

メディア日誌 2024年1月

◆テレビ朝日は2日、2023年の年間世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が、全日(午前6時~翌日午前0時)6.4%、ゴールデン(午後7~10時)9.1%、プライム(午後7~11時)9.3%で、それぞれ首位となり「三冠」を達成したと発表した。三冠達成は開局以来初めてという。(1月2日)


◆石川県内で最大震度7の揺れを観測した地震の影響で、輪島市の一部地域で、県内の民放4社とNHKの放送が停止している。総務省によると、影響世帯数(4日午後4時現在)は、テレビが、NHKで約700世帯、石川テレビ放送・テレビ金沢・HAB北陸朝日放送の3局で約730世帯、MRO北陸放送で約2130世帯に及ぶという。(1月5日)


◆民放各局は10日、芸能活動の休止を発表したお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(60)の出演番組について、今後の対応や方針を明らかにした。フジテレビは14日に予定していた「ワイドナショー」への出演の取りやめを発表。同局は9日、松本さんを出演させるとしていたが「当社と吉本興業で協議して総合的に判断した」と説明した。(1月10日)


◆日本映画製作者連盟は30日、2023年の映画概況を発表した。アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」などがヒットし、邦画と洋画を合わせた興行収入の総額は前年比3.9%増の約2214億円だった。入場者数は同2.3%増の1億5553万人。(1月30日)


◆全国で四七ある民間AMラジオ事業者のうち、IBC岩手放送など13社が2月1日から来年1月31日の期間内に放送を一時休止する。AMの維持費負担が重くなる中、より低コストのFMへの転換などを検討する上で、聴取者への影響を検証するのが狙い。休止する期間やエリアは事業者によって異なる。  (1月30日)

メディア日誌 2023年12月

◆NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」の新型コロナウイルスに関する不適切な報道を巡り、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は5日、「事実を正確に伝えるというニュース・報道番組としての基本を逸脱したものだった」などとして、放送倫理違反があったとの意見を公表した。問題になったのは5月15日の番組。エンディングで遺族3人の声を短く紹介した際、ワクチン接種後に亡くなったのに、新型コロナに感染して亡くなった人の遺族のように視聴者に誤認させた。(12月5日)


◆TBS系列のテレビ局tysテレビ山口(山口市)は4日、10月に放送した特集が、KBC九州朝日放送(福岡市)の放送内容の一部をそのまま引用していたと発表した。tysは記事を作成した報道部の20歳代男性記者や斎藤宗房社長ら5人を減給などの懲戒処分とした。(12月4日)


◆放送倫理・番組向上機構(BPO)は人権週間が始まった12月4日、「芸能事務所の性加害問題に関する理事長見解」を公表した。(12月4日)


◆映画業界のジェンダー格差や労働環境の調査を行う「Japanese Film Project(JFP)」は12日、昨年劇場公開された日本映画の監督613人のうち女性は68人で、2021年と比べて1ポイント減の11%だったとの調査結果を発表した。613人のうち、興行収入10億円以上の実写映画の監督は13人いたが、女性は1人もいなかったという。業界内でジェンダー格差の改善が進んでいない実態が浮き彫りとなった。(12月12日)


◆NHKの稲葉延雄会長は20日の定例記者会見で、旧ジャニーズ事務所が性加害問題の被害申告者に補償を始めたことや、同事務所所属タレントのマネジメントを担う新会社設立に言及し「少しずつ取り組みが前進している」と一定の評価をした。(12月20日)


◆鳥取県は山陰放送(同県米子市)が契約していたラジオCMを放送していなかったとして、県の競争入札で同社を15日から2カ月間指名停止にすると発表した。(12月15日)


◆2023年11月度ギャラクシー賞月間賞が20日、発表され、11月13日深夜放送のフジテレビ系『有吉弘行の脱法TV』、NHK『ドキュメント20min.「ニッポンおもひで探訪~北信濃 神々が集う里で~」などが受賞した。(12月20日)

メディア日誌 2023年11月

◆全国の民放関係者が一堂に集まる「第71回民間放送全国大会」が7日、東京都内で開かれ、民放連の遠藤龍之介会長は、旧ジャニーズ事務所の性加害問題に触れ「自分たちの報道が不十分だったこと、制作に関わっている方々の人権に対する意識が低かったことは深く反省する必要がある」と述べた(11月7日)

◆旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡り、評論家荻上チキさんが所長の一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」は8日、東京都内で記者会見し、性加害が見過ごされてきた背景などを検証したテレビ局の内部調査が不十分だとして、各局横断の調査をするよう民放連などに要望することを明らかにした。(11月8日)

◆TBSは8日までに、5日に放送した情報番組「サンデーモーニング」で、「生成AI(人工知能)で作られたフェイク画像」として伝えたイスラム組織ハマス幹部に関する画像などについて「生成AIを使って作られた画像ではないものと考えられる」と訂正し、番組ホームページで謝罪した。(11月8日)

◆フジテレビの港浩一社長は24日の定例記者会見で、人権尊重に重点を置いたコンプライアンスガイドラインを新たに策定し、近く公表すると発表した。(11月24日)

◆NHKは12月1日、衛星放送(BS)を現在の3波から2波に再編する。今年10月からの受信料値下げを背景にした合理化の一つ。現在のBS1とBSプレミアムの番組を、「NHKBS」に凝縮する。担当者によると、チャンネル数は減っても、再放送番組を整理することで、再編を機に終わる定時放送の番組はないという。 (11月25日)

◆日本海テレビ(鳥取市)は28日、元経営戦略局長(53)が、日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金など計1118万円余りを着服していたと発表した。日本海テレビは、元局長を27日付で懲戒解雇した。(11月28日)

メディア日誌 2023年10月

◆日本テレビホールディングス(HD)は3日、系列局であるテレビ岩手、宮城テレビ、読売テレビ、広島テレビ、テレビ大分の5社との間で、放送局の「支配」を原則として禁じる「マスメディア集中排除原則」に抵触していたと発表した。取締役の兼務数が規定を超えており、同日に一部の兼務を解消して是正した。    (10月3日)


◆NHKは10日、24~26年度の次期経営計画案を発表した。現在あるAMのラジオ第一と第二のうち一波を削減し、26年度から新AMと新FMの2波に再編。27年度に5770億円で収支均衡させるため、23年度予算と比べて1000億円の事業支出削減を目指す。(10月10日)


◆NHKは18日、2005年に終了した人気ドキュメンタリー番組「プロジェクトX」を来年4月に復活させると発表した。タイトルは「新 プロジェクトX 挑戦者たち」で、バブル崩壊以降の「失われた時代」と言われることが多い約30年間にあった、人々の知られざる挑戦と快挙を追う。(10月18日)


◆日本新聞協会の第七六回新聞大会が18日、新聞、通信、放送各社の代表者らが参加して長野県軽井沢町で開かれた。SNSや生成AI(人工知能)がもたらす利便性の向上とリスクを指摘した上で「正確な報道と公正な論評を届け続け、健全な言論空間を守り育てなければならない」とする大会決議を採択した。(10月18日)


◆県内唯一の地方テレビ局「群馬テレビ」の労働組合(前島将男委員長)は18日、組合幹部ら5人を不当に配置転換し、組合に違法な介入をしたとして、県労働委員会に救済を申し立てた。(10月18日)


◆テレビ北海道(札幌市)は24日、FM北海道(同)など3社と共同で放送システムを遠隔監視する実証実験を始めると発表した。テレビ北海道が開発したシステムを活用し、複数の局の放送状況を同時に監視できるかを検証して業務効率化につなげる。(10月24日)


◆テレビ東京ホールディングス(HD)は24日、企業ロゴを25年ぶりに刷新すると発表した。従来の英語表記から「テレ東」に変える。変更は11月13日から。視聴者の間で浸透している「テレ東」という呼称を正式なブランド名にする。(10月24日)


◆テレビ朝日の篠塚浩社長が31日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、旧ジャニーズ事務所の性加害問題で指摘されている「メディアの沈黙」について、特別検証番組を報道することを発表した。(10月31日)