メディア日誌 2022年6月

◆毎日放送=大阪市=は1日、番組内容を放送前にチェックする新組織「オートノミーセンター」を、社内の総合編成局に設置し、発表した。1月1日放送のバラエティー番組「東野&吉田のほっとけない人」に、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)ら3氏を出演させ、政治的公平性が問われた問題を踏まえた対応。    (6月1日)


◆NHKは2日、ネットを通じて番組や情報を提供する実証実験の結果を公表した。前田晃伸会長は会見で、回答者から高い評価を得られたとした上で「NHKがこれまで以上にネットを通じて役割を果たしていくことが必要だ」と述べた。(6月2日)


◆放送事業者に対する外資規制の実効性を高めた改正電波法・放送法が3日、参院本会議で可決、成立した。改正放送法にはNHK受信料値下げにつながる積立金制度新設も盛り込んだ。(6月3日)


◆NHKは14日、在外邦人向けの国際放送「NHKワールド・プレミアム」について、海外の事業者がインターネットでも配信が可能となる「インターネット活用業務実施基準」の変更案を公表した。意見募集などを経て総務省に認可申請する。(6月14日)


◆放送倫理・番組向上機構放送人権委員会は22日までに、ペットサロンに預けられた犬がシャンプー後に死んだ問題を扱った日本テレビの情報番組「スッキリ」を審理すると決めた。(6月23日)


◆NHKは28日、2021年度の決算(単体)を発表した。コロナ禍による取材・制作費の減少などで事業収支が黒字となり、次年度以降への繰越金に641億円を繰り入れ、繰越金残高は過去最大の2231億円に上った。一部を23年度に予定している受信料値下げの財源に充てるという。(6月28日)