『第57回民放労連全国女性のつどいfrom ふくしま』アピール

 『in ふくしま』ではなく『from ふくしま』にさせて頂いたのは、例年だと全国からそれぞれの都市に皆さんが集まって開催されるはずの全国女性のつどいが、新型コロナウイルスの影響で今年は初めて全編オンラインでの開催となったからです。日本で初めて感染者が確認されてから1年8か月。メディアで働き新型コロナウイルスの情報を伝え続けている私たちも、1年8か月未知のウイルスと戦い続けています。中には、子育てをしながら、介護をしながらいっぱいいっぱいの状態で働いている方もいらっしゃることと思います。福島県は東日本大震災の時、全国の皆さんに助けてもらいました。だから今回はふくしま『から』みなさんに、自分を労わる時間、頑張っている自分に気付く時間を贈りたいと考えました。今年のつどいのテーマは『こんな時でも、自分を好きでいるために』

 基調講演は福島県出身のクリエイティブディレクター箭内道彦さんにお話を伺いました。自分の意志を貫きたくさんの人に影響を与えてきた箭内さんにとっても、新型コロナウイルスは未知との遭遇。ただ、苦しいことに直面しても、そこからどんな風に歩んでいけるか、クリエイティブに何ができ、どう活用するかが重要だと話してくれました。また、人を巻き込むには「チャーミングに異を唱える」とのことで、私たちテレビ局で働く人間に大きなメッセージを届けてくれました。

 1つ目の分科会では、悩んでいる方も多い『コロナ太り』を楽しく解消しようと、健康づくりプランナーの湯座聖美さんによるエクササイズを行いました。ステイホームが招く肥満の問題などについても、東日本大震災での経験を元にお話し頂きました。

 2つ目の分科会は懇親会を兼ねて行いました。全国新酒鑑評会8回連続金賞受賞数日本一を誇る酒どころ福島の自慢のお酒とおつまみのセットをお送りし、一緒に飲みながら酒蔵の女将仁井田真樹さんの仕事への想いやコロナ禍での活動などを伺いました。誰かと顔を見合わせてお酒を飲むという機会が減っているからこそ、画面越しではありますが、コロナ禍でも自分と同じように頑張っている仲間がいるということを感じてもらえていたら幸いです。

 最後に、このコロナ禍から抜け出すことが出来たら、是非福島に来てください。美しい景色、温かいヒト、美味しいモノで皆様をおもてなし致します。そんな日が来るまで、皆様がそれぞれの場所でストレスを上手に発散し、自分を責めすぎず、今感じられる精一杯の幸せを感じながら日々過ごされることをお祈り致します。

 本日ご参加いただいた140名の皆様、ありがとうございました。

2021年9月25日 第57回民放労連全国女性のつどい from ふくしま