メディア日誌 2020年2月

◆民放キイ局5局が今秋以降、テレビ番組を放送と同時にインターネットに流す同時配信を始める方向で準備していることが分かった。民放は採算が合わないと慎重だったが、3月から同時配信を始めるNHKに追随。放送と通信の融合が本格化する。(2月2日)

◆民放キイ局5社の2019年4~12月期連結決算が出そろい、日本テレビホールディングスなど3社の純利益が前年同期に比べ減った。地上波テレビは広告市況の低迷が長引き、収益力が低下している。(2月6日)

◆TBSのバラエティー番組『消えた天才』が、野球の投球映像などを実際より早回しして放送した問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、放送倫理違反があったとする意見書を公表した。(2月13日)

◆テレビ朝日『報道ステーション』の派遣ディレクター十数人が3月末で契約打ち切りを通告された問題で、日本マスコミ文化情報労組会議は、衆議院第一議員会館で打ち切り撤回を求める集会を開いた。(2月13日)

◆NHKが3月に始めるテレビ番組のインターネット同時配信サービス「NHKプラス」に、番組の放送中でも、最初から視聴できる追っかけ機能を設けることが、複数の関係者への取材でわかった。(2月15日)

◆日本テレビは放送倫理・番組向上機構に放送倫理違反と指摘されたバラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』の「祭り企画」について、3月に放送を再開すると明らかにした。(2月18日)

◆放送界で活躍した女性に贈られる「放送ウーマン賞2019」に、沖縄テレビのキャスター、平良いずみと、テレビ朝日のイベント戦略担当部長、松原文枝が選ばれた。(2月21日)

◆自民党の文部科学部会と知的財産戦略調査会は合同会議で、漫画などを不正に掲載した海賊版インターネットサイトについて、対策を強化する著作権法改正案を了承した。当初案を見直し、スマートフォンなどで画像保存した際の漫画の写り込みやパロディーなど二次創作作品は違法としないことにした。(2月25日)

◆かんぽ生命保険の不正販売を追及したNHK番組『クローズアップ現代+』を巡り、NHK経営委員会が2018年10月に当時の上田良一会長を厳重注意した問題で、毎日新聞の情報公開請求に対し、NHKは厳重注意を決定した際の経営委議事録の全面公開を拒んだ。(2月27日)