メディア日誌 2020年8月

◆NHKは2021年~23年度の次期経営計画案を発表した。AMラジオや衛星放送のチャンネルを削減するほか、構造改革の実施により3年間で630億円程度支出を減らす方針を盛り込んだ。新受信料値下げの明記は見送ったが、経営計画案とは別に地上波と衛星放送の契約料一本化も含めて受信料の在り方を検討する。(8月4日)


◆放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、TBSテレビのバラエティー番組『クレイジージャーニー』で昨年8月に放送された、海外に生息する珍しい生物を捕まえる企画で、番組スタッフが撮影前に準備したにもかかわらず、実際にその場で発見したかのように見せた問題について、放送倫理違反があったと認定した。   (8月4日)


◆第46回放送文化基金賞が発表され、テレビドラマ部門の最優秀賞は、NHK大阪放送局『土曜ドラマ 心の傷をいやすということ』、テレビドキュメンタリー部門で日本テレビのNNNドキュメント19『なかったことに、したかった。未成年の性被害①』『なかったことに、できない。性被害②回復への道は』、ラジオ部門でエフエム東京『TOKYO FM特別番組 ねじれちまった悲しみに』が選ばれた。(8月4日)


◆フジテレビ系のリアリティー番組『テラスハウス』に出演したプロレスラー木村花さん(享年22歳)が視聴者から会員制交流サイト(SNS)上で誹謗中傷を受けた後に死去した問題で、母響子さんは、書き込みをした加害者を特定した上で警察に被害届を提出する考えを明らかにした。(8月6日)


◆日本新聞労働組合連合会は、首相官邸報道室の職員が朝日新聞記者の腕をつかみ安倍晋三首相への質問を制止した問題で抗議声明を出した。(8月7日)


◆総務省の有識者会議はNHKが今月公表した次期経営計画案(2021~23年度)に関し、NHKから意見聴取を行った。NHK香川は経営改革を進める意思を強調したが、会議に出席した高市総務相は、高利化の加速と計画の具体化を求めた。(8月26日)


◆インターネットテレビ局「AbemaTV」はリアリティー番組『いきなりマリッジ』に出演している濱崎麻莉亜さん(23)が死去したと公式サイトで発表した。自殺とみられる。アベマによると状況を確認中で、番組の制作・配信は見合わせるという。(8月28日)