メディア日誌 2020年7月

◆総務省は、インターネット上で名誉棄損に当たる投稿をした発信者の情報を、これまでより迅速に被害者側に開示する裁判手続きの新設などを盛り込んだ中間報告案を示した。また、同日の有識者会議に提示した。(7月10日)


◆優れたテレビ、ラジオ番組やCMに送られる「第57回ギャラクシー賞」(放送批評懇談会主催)が決まった。テレビ部門大賞はテレビ信州『カネのない宇宙人 閉鎖危機に揺れる野辺山観測所』、ラジオ部門大賞はJ‐WAVE「J-WAVE SELECTION TO GENERATION~STOTIES OF OKINAWA~」(7月2日)


◆フジテレビのリアリティー番組『テラスハウス』に出演したプロレスラー、木村花さん(22)が視聴者からの誹謗中傷を受けた後に死去した問題で、母・恭子さんが放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を申し立てる書類を提出したことが分かった。(7月15日)


◆WOWOWは、高精細な映像の4K放送の開始を2021年3月1日に延期すると発表した。12月1日の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、映像の創出設備などの整備に遅れが出たためとしている。(7月16日)


◆日本新聞協会は、SNSなどインターネット上の誹謗中傷への対応の在り方について対応案をまとめた総務省に対し、意見書を提出した。過度な法的規制の導入は「表現の自由」の委縮につながりかねないとし、正当な批判を委縮させる制度設計は避けるべきだとの考えを示した。(7月22日)


◆新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や在宅勤務など生活様式の変化に伴い、ラジオの聴取人数が増加したことがビデオリサーチの調べで分かった。首都圏の民放ラジオ5局を対象に調査した結果、男女12~69歳の平均聴取人数は2月中旬から80万人前後で穏やかに増加していた。(7月25日)


◆日本テレビの小杉善信社長は、テレビ番組を放送度同時にインターネットに流す「同時配信」を10~12月の3ヵ月間、施行的に実施すると明らかにした。民放のキー局が単独で実施を表明するのは初めて。(7月27日)


◆政府の個人情報保護委員会は、多数の破産者の氏名や住所などの個人情報をウェブサイトに違法に掲載している二つの事業者に対し、個人情報保護法に基づいてサイトを停止するよう命令を出したと発表した。同委員会による停止命令は初めて。(7月29日)