メディア日誌 2019年11月

◆NHKは来春放送開始の連続テレビ小説『エール』で、脚本家を当初予定していた林宏司さんから、演出担当の番組スタッフに交代すると発表した。脚本家の交代は異例。NHK広報局は「制作上の都合」としており、具体的な理由については「答えを控える」としている。(11月6日)

◆総務省は、すべての番組を放送と同時にインターネットに流す「常時同時配信」に向けて、NHKが認可申請した実施基準案について、再検討を要請した。業務の肥大化につながらないよう、との考えを示した。     (11月8日)

◆放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、やらせがあったTBSの紀行バラエティー番組『クレイジージャーニー』と、テレビ朝日の『スーパーJチャンネル』について、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りすると決定した。  (11月12日)

◆NHKの経営に関する最高意思決定機関「経営委員会」の石原進委員長(JR九州相談役)が退任する見通しになった。政府が国会同意人事案を衆参両院の議員運営委員会理事会に提示した。石原氏の任期満了は12月10日。(11月13日)

◆民放連とNHKで構成するジャパンコンソーシアムは、2026年から32年までのオリンピック44大会の日本国内の放送権について、国際オリンピック委員会(IOC)と合意したと発表した。  (11月14日)

◆政府・与党は、憲法改正の手続きを定める国民投票改正案について、今国会での成立を見送る方向で調整に入った。 (11月20日)

◆在京の認定放送持株会社5社の2020年3月期中間決算(連結)が出揃った。売上高と経常利益は2社が増収、四半期純利益は4社が減益となった。5社の売上高は合計9199億8700万円で、前年同比機2.5%増加した。(11月23日)

◆NHKは2019年度9月末までの中間決算を発表した。受信料収入は3596億円と堅調で、受信料収入を含む事業収入全体では3757億円。事業支出は3442億円で、事業収支差金は314億円確保した。   (11月26日)

◆NHKは、来年の大河ドラマ『麒麟がくる』の初回放送日を当初予定の1月5日から2週間延期して同19日にすると発表した。出演予定だった女優の沢尻エリカ容疑者が麻薬取締法違反容疑で逮捕され、降板したため代役を立て出演シーンを撮り直すため。(11月26日)