メディア日誌 2019年12月

◆政府は、NHKの2018年度業務報告書の国会への報告と、NHKに対して業務見直しに「聖域なく徹底的に取り組むことを強く求める」総務相意見をつけることを閣議決定した。(12月3日)

◆日本芸術文化振興会(河村潤子理事長、芸文振)が映画「宮本から君へ」の助成金を「公益性の観点」から不交付にした問題で、制作会社のスターサンズは7日までに、不交付決定は違憲かつ違法であるとして、芸文振に対して取り消しを求めて東京地裁に提訴する方針を固めた。(12月8日)

◆NHKは、次期会長にみずほフィナンシャルグループ元社長の前田晃伸氏(74)が就任すると発表した。任期は来年1月25日から3年間。上田良一会長は来年1月、任期満利用で退任する。   (12月9日)

◆NHKはテレビ番組を放送と同時にインターネットに流す「常時同時配信」をめぐり総務省から要請を受けていた実施基準案の再検討結果を発表した。ネット配信費用を東京五輪・パラリンピック費用を之座波、受信料収入の2.5%に収め、配信時間も当初の「24時間」から縮小する。BS放送の整理・削減も明記した。 (12月9日)

◆高市総務相は閣議後記者会見で、NHKのテレビ番組を放送と同時にインターネットに流す「常時同時配信」の実施基準案について、NHKの修正内容を踏まえ、来年1月までに認可の適否を判断する考えを示した。総務省は月内に開く有識者会議での意見も参考にする方針だ。   (12月10日)

◆放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、読売テレビが今年5月にニュース番組「かんさい情報ネットten.」内のコーナーで一般人の性別をしつこく確認する様子を放送した問題について、「放送倫理違反があった」とする意見書を発表した。    (12月10日)

◆ジャーナリスト伊藤詩織さんが元TBS記者山口敬之氏から性暴力を受けたとして損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は「酩酊状態の伊藤さんに対し、合意なく性行為に及んだ」と認め、山口市に慰謝料など330万円の支払いを命じた。    (12月18日)
◆NHK経営委員会(定数12)は24日、前委員長の石原進・JR九州相談役(74)=委員の任期満了で12月10日付で退任=の後任に、委貝長代行の森下俊三・阪神高速道路会長(74)を全会一致で選んだ。24日付で就任した。   (12月24日)