メディア日誌 2017年12月

◆在京の認定放送持株会社5社の2018年3月期中間決算(連結)が出そろった。売上高は四社が増収に。経常利益は2社が増益、3社が減益。四半期純利益は3社が増益となった。5社の売上高は合計9167億3400万円で、前年同期比で横ばいだった。(12月3日)

◆NHKが受信契約を結ばない男性に受信料の支払を求めた民事訴訟の判決で最高裁大法廷は、事実上支払い義務とし、テレビ設置時からの受信料を支払う必要があるとする初判断を示した。判決はNHKとの契約義務を定めた放送法の規定について「合憲」とした。(12月6日)

◆NHKの上田良一会長は7日の定例記者会見で、職員の勤務の抜本的見直しを図る「働き方改革宣言」を発表し、番組のスタジオ収録を2018年度から原則午後10時に終了することなどを具体的な取り組みとして示した。(12月8日)

◆フジテレビのバラエティー番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(木曜夜9時)が放送番組内で、来年3月での番組終了を発表した。(12月8日)

◆沖縄の米軍基地反対運動を取り上げた東京MXテレビの情報バラエティー番組『ニュース女子』について放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は「放送倫理上の問題が含まれている番組を適切な考査を行うことなく放送し、重大な放送倫理違反があった」とする意見を公表した。(12月14日)

◆NHKは、大晦日に放送する『第68回NHK紅白歌合戦』に来年9月での引退を発表している歌手の安室奈美恵さんが出場すると発表した。(12月20日)

◆総務省は放送行政を議論する有識者会議を開いた。会議でNHKは10~11月に実施した番組の放送・ネットの同時配信の実験結果でサービスの利用率が59%だったと説明。有識者からはNHKが開始を目指している常時同時配信への需要が強いと判断するにはなお詳細な情報が必要との意見が相次いだ。(12月25日)

◆日本経済新聞社、テレビ東京ホールディングス、TBSホールディングス、WOWOWなど6社が出資する動画配信会社、プレミアム・プラットフォーム・ジャパンは、2018年4月に開始するサービス名を「Paravi(パラビ)」に決めたと発表した。各社がコンテンツを持ち寄り、新作を毎日配信する。(12月26日)