民放労連 第123回定期大会 決議5「佐藤典子組合員のKBS京都無期直用化を求める決議」

佐藤典子組合員のKBS京都無期直用化を求める決議

【提案 近畿地連・京都放送労組】

京都放送労組の佐藤典子組合員は現在、株式会社ササキデザインルームに雇用されているが、一八年間もの長期にわたり、低い賃金・労働条件でKBS京都一筋にテロップ業務を通じてテレビニュース番組の充実のために多大な貢献をしてきた。

とりわけこの一八年間は、KBS京都再建途上で一番厳しい時代であった。この中で佐藤組合員はKBS京都の仲間とともに粉骨砕身ニュース番組の放送に力を尽くしてきた。

KBS京都は去年十月、債務五十億円の完全弁済を終え無事再建を達成した。

これをうけ京都放送労組は、去年の秋闘で再建に寄与し多大な貢献をしてきた佐藤君の永年の労に答えるため、偽装請負の実態を解消し、佐藤君をKBS京都に直用化する要求を提出した。

しかし会社は組合の切実なこの要求を拒否し続けている。

会社はこれまでKBS京都で働く構内非正規スタッフの多くの人たちを社員化・直用化してきた歴史的事実がある。佐藤君の実態も過去解決してきた歴史的なケースと酷似している。

民放労連に結集する私たちは、KBS京都の再建に少なからず貢献してきたという自負がある。そしてまた新生KBS京都にも大きな期待をよせ、今後も協力していく強い決意を持っている。

再建達成後初めての新年度を迎えたKBS京都は、今こそ二度と経営危機を起こさぬよう労使が協力していかなければならない。そのためにも組合が強く解決を求める佐藤組合員の直用化を実現し、KBS京都の再スタートをきることが欠かせない。

私たちは京都放送労組の佐藤君無期直用化要求を強く支持し多くの署名を今も集めている。解決するまで民放労連をあげてともに闘うことを今日の大会でも決定している。

貴殿がすみやかに英断をくだし、早急に要求を解決することを強く求めるものである。

右、決議する。

二〇一六年七月三一日

日本民間放送労働組合連合会 第一二三回定期大会

株式会社 京都放送

代表取締役社長 千代 正實 殿