メディア日誌 2017年3月

◆2月22日に放送した生活情報番組『ガッテン!』で、糖尿病の治療に睡眠薬を直接使えるかのような表現をした問題で、NHKは、同番組の冒頭、担当する小野文恵アナウンサーが陳謝した。(3月1日)

◆TBSは、情報番組『白熱ライブ ビビット』で1月31日に放送した多摩川河川敷のホームレス問題について、取材したホームレスの男性を傷つける表現や不適切な取材手法があったとして、番組内と公式サイトで謝罪した。(3月3日)

◆テレビ朝日が4月から放送を予定しているドラマ『サヨナラ、きりたんぽ』について、秋田県が特産品の「きりたんぽ」のイメージを損なうとして、同局にタイトル変更を申し入れたことが分かった。同局は申し入れを受け、タイトルの変更を決めた。(3月8日)

◆放送倫理・番組向上機構の放送人権委員会は、当時地方公務員の男性が逮捕された準強制わいせつ容疑事件を報じたテレビ熊本と熊本県民テレビについて「報道倫理上の問題がある」との見解まとめた。(3月10日)

◆東京メトロポリタンテレビジョンは、番組内容に誤りがあると批判が出ている『ニュース女子』の放送前の番組考査について「内容に問題がなかったので通した」などと説明した。この番組を審議する放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会によるヒアリングに答えたもの。(3月10日)

◆高市早苗総務相は記者会見で、米国務省の2016年版人権報告書が高市氏の電波停止をめぐる発言に触れて安倍政権によるメディアへの圧力強化に懸念したことに「メディアが委縮しているとは認識していない」と反論した。(3月10日)

◆沖縄県の米軍基地反対運動を取り上げた東京メトロポリタンテレビジョンの『ニュース女子』に批判が出ている問題で、番組をつくった制作会社「DHCシアター」が、インターネット上で『特別編 マスコミが報道しない沖縄 独編』と題して動画を配信、反論した。(3月13日)

◆2017年度NHK予算案は、衆院総務委員会で全会一致で可決された。全会一致は4年ぶり。(3月21日)

◆ホテル各室にテレビがあるのに受信料が支払われていないとして、NHKが「東横イン」に未払い分を求めた訴訟で、東京地裁は、ほぼ請求通りの計約19億3000万円の支払いを東横イン側に命じる判決を言い渡した。(3月30日)