メディア日誌 2016年8月

◆NHKは1日、高画質な次世代放送「8K」の試験放送をBSで始めた。今回の試験放送では、4K、8Kともに放送されるが、市販されているテレビでは視聴できない。(8月1日)

◆BPOの青少年委員会は残虐なシーンのある番組を放送する際の配慮に関する「委員長コメント」を発表した。最近放送された連続ドラマの残虐なシーンに視聴者から多数の意見があった。「審議」には進まないこととしたものの、今後、同様の番組が放送される際の参考に資するため、コメントすることにした。(8月9日)

◆放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会はフジテレビの情報番組『Mr.サンデー』で視聴者の誤解を招く映像で人権を侵害されたとする舛添要一前東京都知事の妻らの申し立てを受け、審理入りを決めた。(8月18日)

◆テレビ番組の視聴率調査が10月からマイナーチェンジする。10月からの視聴率調査は、今まで別々の対象世帯で行っていた「視聴率調査」と「タイムシフト調査」を融合させる。関東地区での調査対象世帯数を600から900に増やし、通常の視聴率調査と夕イムシフト視聴の測定も同じ世帯で行う。(8月22日)

◆「戦争絶滅」を訴え続けたジャーナリストむのたけじ(本名・武野武治)さんが21日、老衰のため、さいたま市の次男宅で死去した。101歳だった。(8月22日)

◆沖縄県東村高江地区周辺で米軍のヘリパッドの移設工事に絡み取材中の沖縄2紙の記者が警察の機動隊に取材を妨害されたことで、2紙が抗議したほか、沖縄マス労協、新聞労連も抗議声明を出した。(8月24日)

◆ワンセグ放送でテレビを視聴できる携帯電話を持つ人にNHK受信料の契約義務があるかどうかが争われた訴訟で、さいたま地裁判決は「義務はない」と判断した。(8月26日)

◆リオデジャネイロ五輪が22日閉幕した。視聴率からも関心の高さがうかがわれたが、高視聴率が続いたNHKと比べ民放各社は伸び悩み、苦戦を強いられた。(8月29日)

◆NHKは東京・渋谷の現在地で建て替える放送センターの基本計画を発表した。ニュースセンターが入る情報棟など3棟を新たに建設し、建設費は約1700億円を想定。2020年の東京五輪後に着工、情報棟は25年の運用開始を目指し、全体の完成は36年を見込む。(8月30日)