メディア日誌 2020年6月

◆NHKの国際情報番組『これでわかった!世界のいま』の公式ツイッターが投稿した、米国の人種差別抗議デモについて解説する動画に「差別的で現実とかい離している」との声が上がり、NHKは動画を削除し、謝罪した。(6月9日)


◆日本新聞協会の編集委員会は、事件や事故で多数の記者が被害者や関係者のもとに詰めかけるメディアスクラムが確実とみられる場合、代表取材を申し込むなど、「防止へ万全の措置を講じる」との申し合わせをした。
(6月11日)


◆放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は、元埼玉県川越市議が自身のセクハラ・パワハラを告発した相手に損害賠償を求めて起こした訴訟を報じたテレビ埼玉のニュース番組『NEWS545』について、「名誉毀損や放送倫理上の問題は認められない」とする見解を発表した。(6月12日)


◆フジテレビと産経新聞社は、FNNと同社が行う世論調査で、架空の回答が含まれる不正が見つかったと発表した。両社はこの世論調査結果に基づく放送と記事を全部取り消した。(6月19日)


◆NHKが発表した2019年度決算は、事業収入が、前年比51億円増の7384億円と、6年連続で過去最高を更新した。(6月23日)


◆総務省は受信料制度などNHKの在り方を検討する有識者検討会を開き、NHKが取り組むべき事項として、衛星放送受信料のあり方の見直しなどを盛り込んだ提言をまとめた。(6月26日)


◆放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、琉球朝日放送『島に“セブン‐イレブン”がやってきた』と北日本放送『人生100年時代を楽しもう』の2番組について、広告放送と誤解を招く内容だったとして「放送倫理違反があった」とする意見書を出した。(6月30日)